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2012/02/19

1週間、インフルエンザで40度の灼熱荒野を彷徨い、先ほど帰還。
リハビリがてらブログでも書こうと思い、以前読んだ本の感想と書き抜きを。

”文学こそが、革命の本体”
”読むこと、読み変えること、書くこと、書き変えること-これこそが世界を変革する力の根源である”

本書の主張は、この文に集約されている。
古今東西の革命を題材にし、その過程において、「テクスト」がいかに根源的な役割を果たすかを
彩り鮮やか、縦横無尽に語り尽くした文章の、その力強さ、華麗さにちょっとしたトランスを覚えました。
「読む」という行為がいかに本来命がけのものであるか、強烈に思い知らされた衝撃。
浅学な僕には、誰を仮想敵にあれだけファイティングスタイルをとっているのか、若干理解し切れていませんが。
読書人の間で話題のこの本が、僕のひとつ下の若き日本人哲学者によって書かれていることに驚愕。ののち納得。

以下、その他気になった部分をとりあえず書き抜き

”トゥルーズは、哲学とは概念(concept)の創造であると言いました。では概念とは何でしょう。それはそもそも「孕まれたもの(conceptus)」という意味です。「概念にする、概念化する(coception)」という言葉も「妊娠(conceptio)という語に由来します。「マリアの受胎」はconceptio Mariaeと言います。だから、キリストはマリアの概念化(conceptio)によって生み出された概念なのです。”

”ニーチェを引用しましょうか。曰く「自分や自分の作品を退屈だと感じさせる勇気のないものは、藝術家であれ学者であれ、ともかく一流の人物ではない」。さあ、もうここまでわれわれは来たのですから、この一言は素直に飲み込めますよね。わかってしまったら狂ってしまうくらいのものでないと、一流とは呼べない。防衛機能を起動させ、ゆえに奇妙な退屈さや難解さを「嫌な感じ」を感じさせないものは本とは呼べない。”

昨今の、若い書き手による、一見考えている”風”のぺらぺら若者論/社会論の増殖にお嘆きの貴兄に。
読んでいただきたい、若き日本人哲学者の刺激的テクストです。