2011/07/02

では、統合系で今年のカンヌを代表する作品を見ていきます。
10個くらい紹介できるかな。まず1作品目は。

AMERICAN ROM

チタニウム、ダイレクト、プロモでGrand Prixをとるなど、複数カテゴリーで評価された作品です。

キャンペーンの全体像がわかるプレゼンビデオ

【概要】
ルーマニアの1964年発売の老舗のチョコレートバーROMの活性化戦略。
ルーマニアの国旗カラーをパッケージにのせている、まさにナショナルブランド。

停滞する国内経済の中、若者が国産を好まず、いいものは輸入品と思っているという
という環境があった。
そこで、思いきって実際にパッケージをルーマニア国旗カラーから、アメリカの星条旗カラーににして発売
それをあおるCMも展開。

これに対し、ルーマニア国民の愛国心に火がつく。
SNSなどで「なんで、そんなことするんだ」「アメリカにチョコまで支配されてしまうなんて嫌」
と、まさに炎上状態に。これまで国産のもの、国産のROMになんて振り向いていなかった
若者層でさえ。

そして一週間後、実はジョークだったんだよと、ネタばらし。

話題喚起のみならず、もちろん売り上げに大きく寄与したというキャンペーンです。

【ここがスゴイ!】

2つスゴイ点があると思います。

まずはなんと言っても、こういったことをやることで世論がどの方向に、どの程度動くかを読み切って
それを織り込んだ形でキャンペーンプランニングがされているということ

たかがチョコでも国民の愛国心に火をつけられるという読み、それがバズるという読み、
あとでジョークでしたと言えば、笑って許されるだろうという読み。素晴らしいと思います。

もう一つは、キャンペーンを実施し、パッケージ変更までOKしたクライアントの勇気。
企業としては、なかなかGOを出しづらいタイプのアイデアですが、
世論の展開、リスクとリターンを判断してGOを出した、このKANDIA DULCEという企業に
拍手を送りたいと思います。

僕が、今回のカンヌで見た統合系のキャンペーンの中でも、いちばん好きなものかもしれないです。

 

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