2011/07/03
次は、NIKEのWrite the futureキャンペーンです。
FILMのGrand PrixとチタニウムのGoldを獲得しました。
こちらもこのチタニウムのエントリービデオを見るとキャンペーン構造がわかります。
【概要】
ADIDASが公式スポンサーになっているFIFAワールドカップ、南アフリカ大会。
NIKEはこの大商戦期にワールドカップを用いたキャンペーンをできない訳だが、
それを乗り越えて、ワールドカップ期間もNIKEのプレゼンスを高めて、セールスにも
繋げていきたいというのがその意図。
そのためにW杯の3年前から、実に様々な活動、表現を行って来たわけだが
それを貫くキャンペーンスローガン=コアアイデアがWrite The Future.
日本語では、「未来をかきかえろ」というコピーになっていました。
世界的なスタープレイヤーのピッチ上の一挙手一投足、成功も失敗。
スーパープレイのすべてが、文字通り世界中すみずみの人々に至るまで
さざ波のように広がっていき、大きな影響を与える。
歓喜と悲嘆。尊敬と侮蔑。
そう、プレイヤーのグランドの上のプレイはすべて、そのプレイヤー自身の人生の、
そして、それを見つける世界中のファンの「未来」を動かす、つくっていく力がある。
それがWrite The Fututeのメッセージ。
youtubeやFacebookを見てもらえれば、CMだけでなく世界中でこのプラットフォームの上で、
さまざまな施策が行われていたことがわかります。
実際に、W杯の間のNIKEの売り上げもアップしたとのこと。
【ここがスゴイ!】
暴力的なまでの予算規模のマッチョなメガキャンペーンな訳ですが、
それをやり切るってスゴイ訳で、まずはそれを素直に尊敬します。
公式スポンサーにならないと、あれもできないこれもできないとなって非常に辛いのに
「スーパースター」×「そのプレイの世界中にもららす歓喜」という
W杯の「周辺素材」だけで、
NIKEってW杯の公式スポンサーでなかったんだっけ?と感じさせる位の圧倒的な印象を
世界中に残した。針の穴に、ブルドーザーを通してひっくり返した訳です。
技と力の掛け合わせが絶妙だと思います。
さすがワイデンだなあ。