2011/09/03

金曜の宝島の30段新聞広告みました?

これです。

あのコピーライターの方と、あのADの方の仕事だと思いますが、
すごく印象に残りました。

(追記)
ずっと宝島を担当されているあの方々の作品かと思いきや、
このひとつ前から、エージェンシー/クリエイティブが変わったことを
ハヤーシさんに教えてもらいました。ありがとうございます。
いまはADKだそうです。

最初に違和感=つまりインパクトを与えつつ、
その意味の解釈を受け手に広げさせること、
それが賛否両論がネットなどで語られること、
を含め、計算されている広告だと思います。

この広告の受け手の思考/感情の流れを考えるに。

3.11で日本はある意味「焼け野原」になった。
(そして、やっと新しい政権も誕生した。)
この機会に新しい「いい国づくり」をしないと!というのは
国民(=この広告の受け手)の合意事項。
「いい国つくろう、何度でも」
という呼びかけには、そうだそうだという共感。

そこに、進駐軍マッカーサーのビジュアル。
「ん?これ、アメリカに占領されたってこと?なんか、違うよね?」
という感情が出てくる所までは、ほぼ全員がたどるプロセス。

ここからです。解釈が分かれるのは。

「災害を敗戦と喩えるなんて何事だ、外国との戦争に負けたわけではないのに、
マッカーサーに喩えるなんてずれている」
と嫌悪感を持つ”どまり”の人も、一定数いることでしょう。
ただそこから一歩進んだ思考に進む人もいる。

僕がぱっと考えただけでもいくつも解釈があります。

A 進駐軍うんぬんではなく、「敗戦」という認識を強く持つ所からはじめるべきなんだ。

B あの戦争の後だって、立ち直った。今回だって立ち直れるさ。

C マッカーサーがいないいま、真の日本のリーダーにだれがなるのだろうか。

D マッカーサーなんて存在しないいまは、ひとりひとりのがんばりが大切なんだ。

E このままずるずる行ってしまうと、今後、外からのマッカーサー的「何か」に蹂躙されちゃうぞ

F 私たちの豊かな大地が汚れてしまったのは、欧米的合理主義によって私たちが大切なものを
  忘れてしまったことが原因なのかもしれない

G がんばれ、野田。ここ数年ダメダメリーダーが続いてるんだから、新しいリーダーとして期待しているぞ。

とかとか。
他にもいろいろあると思います。

コピーの強さ、絵の強さが掛け合わさりつつ、
その掛け合わせが賛否両論がでることを読み切っている辺りは、
今回カンヌで評判だった、ROMのキャンペーンにも
ある種似ているかも。

http://www.isobekoki.com/interestingads/1138

絵のインパクトが強いがゆえに危うい所がありつつ、
そのこと自体から議論が生まれることを狙っていて
クライアントも勇気があるなと感心する広告です。

 

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