2011/06/17

ブランディングの仕事をしていて、
いろんなカテゴリーのプロジェクトをさせて頂いていて
最近よく思うのが、タイトルに書いたこと。

嗜好品、つまり贅沢であったり、あこがれだったり、高い関与度があったり、
一所懸命情報を求めたりしてきたカテゴリーの商品が、どんどん低関与になってきています。
間違いなく。
まじめな話、いまマーケティングに関わっている人の6,7割の人は
この「低関与化」でアタマを悩ませていると言っていいでしょう。

数え挙げたらキリがないですが、
クルマやファッション、最近でもPCといったものもドンドンと低関与消費になっている。
「コレがいい!」でなく、「コレでいい」という買い方になっていて。
その原因は、イノベーションの問題や、生産力過剰の問題などもマクロの課題から
個別企業、カテゴリー固有の課題などいろいろある訳です。

その反対の「必需品が、嗜好品に」という流れもあります。
そんなこと起こっている商品カテゴリーが今時あるのか、あるなら教えてくれ、
とせっつかれそうですが。
答えから先に言うと、あります。ちょっとトリッキーな話ではありますが。

たとえばそれは、結婚。子供。持ち家。
こういった一昔前であれば、誰もが手に入れていたものが、
贅沢品になってしまっているという社会的な現実があります。
商品ではないけれど、より社会的にインパクトのある
必需品の嗜好品化だと思います。

男性の年収と婚姻率は見事に比例(年収が低いと、婚姻率も低い)していて
例えば、30~34才男性だと年収200万以下だと婚姻率が30%程度で
1000万以上だと逆に未婚率が30%程度と、逆になっているわけです。
子供は贅沢品、持ち家も贅沢品という認識ももう一般化してしまいました。

この流れは、一見、消費意識的、社会構造的に
ブランディングに携わる者として、なかなか難しい世の中なんですが
逆に最近、ちょっと勇気づけられる事例が、ちらほら見えてきました。

「ここまで低関与化したら、もう難しいだろ!」と思われるカテゴリーで
きちんと関与度を上げて、セールスにインパクトを出すケースが散見されてきました。
もちろん一部ですが。

嗜好品が必需品に、必需品が嗜好品に変わる。
これはすごいことです。
これまでのそのカテゴリーの常識、調査で当然のように出てくる結果、
コミュニケーションのセオリー。
そういったものをいい意味ですべて疑っていかないと
思考的にも、行動的にも越えていく勇気を持たないとと
正解がない世界の、「正解」に近づくことはかなわないと
強く思うわけです。

もしかしたら、変化が生み出しやすくなっているのかも。
そういう直感があります。

このエントリーをはてなブックマークに追加

Check

Clip to Evernote

関連記事

    None Found

コメント

これは 面白いね。 

防災グッズは、必需品。 
で、俺は防災グッズとして、モバイルwifiルーター(バッテリー付)を買った。
通常はモバイルルーターで 緊急時は携帯充電にも使える。

こんなん完全に嗜好品。

2011/06/17 08:56 | のぼりーぬ

コメントの投稿

Spam Protection by WP-SpamFree

トラックバックURL: http://www.isobekoki.com/planning/1115/trackback