2010/12/02

ご質問頂きました。

アカウントプランナーと、アカウントプラナー。
どちらが正しいのか、一般的なのか。

このブログでは、
本文中では「アカウントプランナー」と表現しますが、
磯部自身の肩書きは「アカウントプラナー」です。

今回は、この表記の違いから広がる「いろいろ」を
書きたいと思います。

なぜ、表記を分けているのかというと
それはWEB的事情があります。

グーグル検索をかけると
アカウントプランナー 93000件
アカウントプラナー  29300件

ということでアカウントプランナーの方が日本においては広く使われている表記です。

磯部は、アカウントプランニングの洗礼を受けて、その肩書きで今も仕事をしています。
(その後、クリエイティブに職種転換したので、また今はちょっと立ち位置が違うのですが)

このブログをはじめたきっかけは、コミュニケーションにおける戦略プランニングに関する
議論とか、言説の構築が足りないんじゃないか、自分になにかできないかなと
いう気持ちが多少なりともあったことがひとつ挙げられます。

なので、このブログでは多くの人に検索で見つけてもらえる用語を
本文中では敢えて使っています。

では、なぜ肩書きは、アカウントプラナーなのか。

それは単純に、磯部が博報堂出身だからということです。
博報堂はイギリスからアカウントプラニングを
直接手ほどきを受けたので、「米語」でなく、「英語」の
口を大きく開かず、巻き舌にもしない

アカウントプラナー

という言い方をしていました。

いまでもアカウントプラナーという書き方をする人がいたら
博報堂系の人の可能性もあるかもしれません。

ただ「プラナー」という呼称は、どこの会社に属するということとは
別の意味が込められている場合もあります。
広告業界において、通常「プランナー」と言うとCMプランナーを差します。
磯部の知る限り、
この「プラナー」(女性のいる「クラブ」でなく、踊りにいく「クラブ」と同じイントネーション)
という表現は、戦略系のプランナーが、クリエイティブのCMプランナーと
違うことを表現するために、あえて使っている印象もあります。

「プラナーの役割は~」なんて言い方をする時は、それはCMプランナーのことでなく
アカウントプランナー、戦略プランナーのことです。

ここから、もう一歩踏み込んで言うと。
日本では「プラナー」という言い方は、戦略プランニングのプロフェッショナル(=給料/フィーが高い)
の人たちが、そのプランニングへの自負の意味を込めて使われている感じもあります。

また別の機会で書きますが、
アカウントプランナーというのは、イギリスで生まれた当初から「営業」と「マーケ」の
間くらいに位置づけられていました。

それがどういう展開につながっていったかというと。
90年代アメリカに伝播し、広がった時に
営業職の人が急にアカウントプランナーという名刺を持つことになったわけです。

磯部は個人的には営業職というのは、それ自体高いスキルが必要な付加価値を持った職種だと
本気で思いますが。(特に自分で営業的に役割をするようになって改めて感じます)
少なくとも、アメリカでは営業をクライアントに高く売るために、「アカウント」に「プランナー」を
足して価値をつけるということが一部起こったのです。

今でも思い出すのは、2000年前後の頃、磯部がアメリカのAPカンファレンスに出席した時のこと。
欧米のエージェンシーの入社したての新人が「なんだからわからないけど、私今度から
アカウントプランナーって名刺になったの」なんてことを言っていたことです。
かたや、パーティではヘッドハンターがアカウントプランナーに法外な給料を提示しているなんて
話を聞いて、なんかすごいことになっているなと思ったことです。

ズバリ言います。
日本において、私の知っている範囲で言っても。
億に近い「千万円単位」のお金をとっているプロフェッショナルなアカウントプランナーもいれば
数百万の下の方の給料のアカウントプランナーもいます。

ここで、あえて(品がないと言われることを覚悟で)お金の話を書いたのは、
お金の多寡の話をしたいのでは全くなく、
やっている領域や付加価値が全然違う人が、渾然一体となってアカウントプランナーという
便利な呼称を使っているという状況を素直に書いておきたかったのです。

ただ。
いま現在、アカウントプランナーが、すごい注目!ということにもなっていないので
そんな細かい呼称のことはあまりどうでもいいことで。

語るべきは、「プラニング論の本質的な進化」だと思います。

磯部はエージェンシーから独立し、組織を離れた立場なので、
組織にいるためにオープンなWEB空間では自由に発言しづらいこと、
つまり、完成品になっていない、仮説レベルでのプラニング論をどんどん発言していくことが、
与えられたミッションなのかなとも、最近思いはじめてます。

そんな感じでいろいろ書いていきます。
ゆるりと、お付き合いくださいませ。

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